血小板減少とは
血小板減少(血小板減少症)は、文字通り血液中に含まれる血小板の数が少なくなっている状態です。ご承知の方も多いと思いますが、転倒して膝を擦りむいたり、刃物で指の表面を切ったりしたときには、血液に含まれる血小板が傷口に集まってきて、血液が血管外に漏れ出さないよう働いてくれます。血小板が減少すると、出血リスクが高まるので要注意です。さらに血小板数が減ってしまうと、傷がなくても皮下出血してしまい、あざができることもあります。
血小板減少の原因
血小板減少の原因としては、白血病やリンパ腫、肝硬変、免疫性血小板減少症、HIV感染、播種性血管内凝固症候群などが考えられます。例えば、白血病になると、きちんと機能する血小板が作られなくなってしまい、血小板減少が起こることがあります。肝硬変なども、血小板が壊れすぎてしまい、血小板数が減少します。また、血小板が過剰に消費されたり、破壊されたりする病気が原因のケースも少なくありません。当クリニックでは、様々な検査を通じて原因を特定いたします。
血小板減少の予防
血小板減少症の患者さまは、ちょっとした刺激でも出血がしやすいです。また、傷口などで血液が固まる際に支障をきたしやすくなっています。そのため、まずは日常生活で激しい行動をとらないよう注意します。階段から転倒したり、外出時につまずいたりすることがないよう、十分に気をつけてください。さらに、鼻を強くかまない、皮膚を強くこすらない、歯周病などで歯ぐきから出血しないよう歯科治療を受ける、といった対策も必要です。